アスベスト(石綿)完全ガイド | 屋根・板金と雨漏り修理の専門店「屋根と板金のまもるくん」(神奈川県横浜市)

アスベスト(石綿)完全ガイド

屋根工事お役立ち情報

みなさま、こんにちは!
屋根と板金のまもるくんです。
私たちは「皆さまが住む家を守る『屋根』を通じて笑顔を届けたい」という思いで活動しています。
1979年の創業以来、神奈川県横浜市を拠点に屋根と板金の工事の専門企業として
累計20,000棟以上の住宅の屋根を手掛けてきました。
当社は国土交通省が定める住宅リフォーム事業者団体に登録している事業者で
一級建築士や増改築相談員も在籍しております。
昨今、住宅リフォーム業界では悪徳業者が増えているため
① 業界の健全化を図るべく
② 生活者が安心して屋根リフォームできるよう
アドバイスも行っております。

一級建築士事務所 神奈川県知事登録 第17532号
増改築相談員 登録番号246014
神奈川県知事 許可(般-4)第78601号 
特定建設業  許可(特-4)第78601号

目次

1 アスベスト(石綿)とは?

2 アスベストが問題の理由

3 アスベスト屋根の見分け方

4 アスベスト屋根のリフォーム基準

5 アスベスト屋根の健康被害

6 ノンアスベスト屋根とは?

7 アスベスト屋根の修理方法

1 アスベスト(石綿)とは?

1-1  アスベストの基本情報

アスベスト(石綿)は、自然界に存在する鉱物繊維で、耐熱性や絶縁性、耐薬品性に優れていることから、かつては建材や工業製品に広く使用されていました。しかし、アスベストは健康に深刻な影響を及ぼすことが明らかとなり、現在では使用が禁止されています。

1-2  アスベストの種類

アスベストには主に以下の3種類があります:

クリソタイル(白石綿

最も一般的に使用されているアスベストで、柔軟性と耐久性に優れています。

アモサイト(茶石綿)

建材や絶縁材に使用されており、繊維が硬く、耐熱性に優れています。

クロシドライト(青石綿)

耐酸性が高く、化学工業や造船業で使用されていました。

1-3  アスベストの使用用途

過去にはアスベストは以下のような用途で使用されていました:

建材

屋根材、壁材、床材、天井材に使用されました。特にスレートやアスファルトシングルに含まれています。

絶縁材

耐熱性を活かし、配管やボイラーの絶縁材として使用されました。

自動車部品

ブレーキライニングやクラッチプレートなど、自動車部品にも使用されました。

2 アスベストが問題の理由

2-1  アスベストの健康被害

(目次5 アスベスト屋根の健康被害で記載)

2-2  アスベストの環境への影響

飛散による二次被害

建物の解体や改修作業中にアスベストが飛散すると、周囲の環境にも悪影響を及ぼします。風によって運ばれたアスベスト繊維が広範囲に広がり、地域全体に健康リスクをもたらします。

廃棄物処理の難しさ

アスベストを含む建材の廃棄は、特別な処理が必要です。通常の廃棄物と同様に処理すると、アスベスト繊維が飛散し、環境汚染の原因となります。適切な処理方法を遵守することが求められます。

2-3  アスベストの法規制と対策

日本の法規制

日本では、2006年(平成18年)9月1日に労働安全法施行の改正があり、アスベストの含有量がその物の0.1%を超える場合、製造・輸入・譲渡・提供・又は使用が全面的に禁止されました。それ以前に使用されていた建材については、適切な除去作業が必要です。法規制に基づき、安全に除去作業を行うことが義務付けられています。

引用 厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/sekimen/hourei/060823-1.html

除去作業の重要性

アスベストの除去作業は、専門的な知識と技術を持つ業者に依頼することが重要です。適切な防護措置を講じ、飛散を防ぐための対策を徹底することで、健康被害を未然に防ぐことができます。

安全な除去と処理

除去作業中は、建物全体を密閉し、負圧環境を作り出すことでアスベストの飛散を防ぎます。作業者は適切な防護服とマスクを着用し、廃棄物は専用の袋に密閉して処理します。

3 アスベスト屋根の見分け方

3-1  アスベスト屋根の特徴

外観の特徴

アスベストが使用された屋根材として最も多いスレート材は、独特の波形やフラットな形状をしており、色は灰色や黒、緑など多岐にわたります。古い建物ほどアスベストの可能性が高いです。

製造年の確認

2006年(平成18年)9月1日に労働安全法施行の改正があり、アスベストの含有量がその物の0.1%を超える場合、製造・輸入・譲渡・提供・又は使用が全面的に禁止されました。それ以前に建てられた建物は、アスベスト含有の可能性が高いです。特に1980年代以前の建物は注意が必要です。

製品名の確認

一部のスレート屋根材には製品名や製造メーカーの名前が刻印されています。これらを確認し、該当製品がアスベスト含有かどうかを確認しましょう。

3-2  アスベスト屋根の見分け方

専門業者による調査

アスベスト屋根の確定的な見分け方は、専門業者による調査です。専門的な機器や知識を持つ業者が、建材サンプルを採取して分析を行います。

目視による確認

目視による確認では、上記の外観や製品名、製造年を参考にします。ただし、目視だけで確実にアスベストを見分けることは難しいため、疑わしい場合は専門業者に相談することをお勧めします。

4 アスベスト屋根のリフォーム基準

4-1  アスベストの基本知識

アスベスト(石綿)は、耐熱性や絶縁性に優れた天然鉱物繊維で、かつては多くの建材に使用されました。しかし、健康被害のリスクが高いため、現在では使用が禁止されています。特に、古いスレート屋根材にはアスベストが含まれている可能性が高く、リフォーム時には特別な注意が必要です。

4-2  リフォームの必要性

劣化とリスク

アスベスト含有建材は劣化すると繊維が飛散し、健康リスクを引き起こします。特に、屋根材が風雨にさらされて劣化が進むと、アスベスト繊維が環境中に飛散する危険性があります。その為、リフォームによって被害を防ぐ必要があります。

法規制の遵守

日本では、アスベストの使用が全面禁止されており、アスベストを含む建材の除去やリフォームには厳格な法規制が適用されます。法規制に従った適切な対応が求められます。

4-3リフォームの基準と手順

専門業者による調査

リフォームを行う前に、専門業者による詳細な調査が必要です。アスベストの有無を確認し、適切な対応策を計画します。

度重なる、大気汚染防止法の改正により、令和4年4月1日から、一定の建築物等について、石綿含有建材の有無に関わらず、元請け業者等が事前調査結果を都道府県に報告することが義務付けられました。

引用 長崎県ホームページ(環境省パンフレットより) 

https://www.pref.nagasaki.jp/shared/uploads/2023/12/1703212133.pdf

安全な除去作業

アスベスト含有建材の除去は、専門的な知識と技術を持つ業者に依頼することが重要です。作業中は厳密な防護措置を講じ、アスベスト繊維の飛散を防ぐための適切な対策を行います。

防護措置と処理

除去作業中は、建物全体を密閉し、負圧環境を作り出すことで、アスベストの飛散を防ぎます。除去した建材は、適切な廃棄物処理施設で安全に処理します。

4-4リフォーム後の安全確認

完了検査

リフォーム作業が完了した後、再度専門業者による検査を行い、アスベスト繊維の残留がないことを確認します。

4-5適切な業者の選定

アスベストの除去やリフォームは、専門的な知識と技術を持つ業者に依頼することが重要です。信頼できる業者を選び、適切な対応を行いましょう。

5 アスベスト屋根の健康被害

5-1  吸入によるリスク

アスベストの繊維を吸入することで、深刻な健康問題が発生します。アスベスト繊維は非常に細かく、吸入すると肺に留まり、長期間にわたって健康被害を引き起こします。

アスベスト肺(石綿肺)

長期間アスベストを吸入することで発症する病気です。肺の組織が硬化し、呼吸が困難になる状態が続きます。症状が進行すると日常生活に大きな支障をきたします。

肺がん

アスベスト暴露による肺がんのリスクは非常に高いです。アスベストを吸入した人は、通常の人よりも肺がんを発症する確率が大幅に増加します。

悪性中皮腫

アスベスト暴露によって発症するがんで、胸膜や腹膜に発生します。非常に進行が早く、治療が難しいため、早期発見と適切な対策が重要です。

5-2  アスベストの環境への影響

飛散による二次被害

アスベスト含有建材が破損すると、繊維が空気中に飛散し、周囲の環境にも影響を与えます。特に屋根材が風雨にさらされて劣化すると、飛散のリスクが高まります。

廃棄物処理の難しさ

アスベストを含む建材の廃棄は、特別な処理が必要です。適切な処理を行わないと、環境汚染の原因となり、広範囲にわたって健康リスクを引き起こします。

5-3  アスベスト屋根の適切な対応

専門業者による調査と除去

アスベスト含有の可能性がある建材は、専門業者による調査が必要です。確認後、適切な防護措置を講じて安全に除去作業を行います。

法規制の遵守

日本ではアスベストの使用が禁止されており、除去作業についても厳格な法規制が適用されています。法規制に基づいた安全な除去を行うことが重要です。

6 ノンアスベスト屋根とは?

6-1  ノンアスベスト屋根とは?

ノンアスベスト屋根は、アスベストを含まない建材で作られた屋根のことを指します。アスベストは過去に多くの建材に使用されていましたが、健康被害が明らかになったため、現在では使用が禁止されています。ノンアスベスト屋根は、アスベストの代わりに安全な素材を使用しており、健康リスクを避けるための重要な選択肢です。

6-2  ノンアスベスト屋根の素材

ガルバリウム鋼板

ガルバリウム鋼板は、耐久性と防錆性に優れた材料です。軽量で施工が容易であり、多くの新築やリフォームで採用されています。

セメント系スレート

セメント系スレートは、セメントに繊維補強材を混ぜて作られた建材です。アスベストの代替として広く使用されており、耐久性と耐火性に優れています。

FRP(繊維強化プラスチック)

FRPは、ガラス繊維をプラスチックで強化した材料です。軽量で柔軟性があり、耐久性も高いため、様々な形状の屋根に対応できます。

6-3  ノンアスベスト屋根のメリット

健康リスクの回避

ノンアスベスト屋根は、アスベストを含まないため、健康リスクを避けることができます。アスベストの吸入による肺がんや悪性中皮腫などの深刻な健康被害を防ぎます。

環境への配慮

アスベストは環境にも悪影響を及ぼすため、ノンアスベスト屋根を使用することで、環境への負担を減らすことができます。廃棄時にも特別な処理が不要で、環境に優しい選択です。

長寿命と耐久性

ノンアスベスト屋根は、耐久性が高く、長寿命です。適切なメンテナンスを行うことで、長期間にわたって使用することができます。特にガルバリウム鋼板やセメント系スレートは、耐久性に優れた材料として知られています。

6-4  ノンアスベスト屋根の選び方

専門業者の選定

ノンアスベスト屋根のリフォームや新築には、専門的な知識と技術を持つ業者を選ぶことが重要です。信頼できる業者に相談し、適切な材料と施工方法を選びましょう。

適切な素材の選択

建物の構造や地域の気候条件に適した素材を選ぶことが重要です。耐久性やメンテナンスのしやすさを考慮して、最適なノンアスベスト素材を選びましょう。

メンテナンス計画の立て方

ノンアスベスト屋根は長期間使用できるものの、定期的なメンテナンスが必要です。業者に相談して、定期的な点検とメンテナンスの計画を立てることをお勧めします。

7 アスベスト屋根の修理方法

7-1  修理の前に行うこと

専門業者による調査

アスベスト含有の可能性がある屋根材の修理を行う前に、専門業者による詳細な調査が必要です。アスベストの有無を確認し、適切な対策を計画します。

法規制の確認

日本では、アスベストの取り扱いについて厳格な法規制が設けられています。修理や除去作業は、法規制に基づいた安全な方法で行う必要があります。

7-2  アスベスト屋根の修理方法

部分補修

小規模なひび割れや破損箇所の補修には、エポキシ樹脂やポリウレタンシーラントを使用します。これにより、アスベスト繊維の飛散を防ぎます。補修作業は防護具を着用し、慎重に行うことが重要です。

全面カバー工法

アスベスト含有屋根材をそのままにして、新しい屋根材で覆う方法です。この方法はアスベスト繊維の飛散を最小限に抑えることができ、安全性が高いです。新しい屋根材には、ガルバリウム鋼板やセメント系スレートなど、ノンアスベスト素材を使用します。

除去と交換

劣化が激しい場合や全面改修が必要な場合は、アスベスト含有屋根材の除去と新しい屋根材への交換が必要です。この作業は高度な専門知識と技術が必要であり、法規制に基づいて行わなければなりません。適切な防護措置を講じ、飛散を防ぐための対策を徹底します。

7-3  修理後の安全確認

完了検査

修理作業が完了した後、専門業者による完了検査を行い、アスベスト繊維の残留がないことを確認します。この検査により、安全性が確保されます。

メンテナンス計画の立て方

修理後も定期的なメンテナンスが必要です。専門業者と相談し、定期的な点検とメンテナンス計画を立てることで、長期間にわたり安全な状態を維持します。

アスベスト屋根の修理には、健康リスクや法規制を考慮した適切な対応が必要です。専門業者による調査と安全な修理方法を行うことで、健康被害を防ぎ、安全な住環境を確保することができます。アスベスト含有屋根の修理を検討する際は、信頼できる業者に相談し、適切な対応を行いましょう。アスベストにまつわる心配事、お悩みは屋根と板金のまもるくんまで遠慮なくご相談ください。

8 信頼できる業者選びのポイント

まず、このマークを持っている業者かどうかをチェックしましょう
これは国土交通省が一定基準に達した事業者団体に発行しているマークです。

住宅リフォーム事業者団体登録制度

https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk4_000090.html

信頼できる業者を選ぶことは安心の屋根修理への第一歩です。

確認するチェックポイント

住宅リフォーム事業者団体登録事業者か?

業者が「住宅リフォーム事業者団体登録事業者」であるか確認しましょう。登録業者は一定基準を満たしており、信頼性が高いとされています。未登録の業者はトラブルのリスクがあるため、依頼前に必ず確認を。

建設業許可を得ているか?

建築業許可があるか確認することも重要です。屋根工事には特に「屋根工事」の許可が必要で、許可の有無は国土交通省の検索システムで確認可能です。信頼できる業者選びのポイントになります。

過去の工事実績が豊富か?

業者の施工実績も確認しましょう。ホームページやGoogleマップの口コミから信頼度を判断できます。豊富な実績や口コミがあれば、依頼する際に安心です。

損害保険に加入しているか?

損害保険の有無も確認しましょう。「リフォーム瑕疵保険」や「第三者賠償保険」はトラブル対応や工事中の事故に備えるためのものです。保険加入は信頼性の一つです。

アフターサービスを備えているか?

アフターサービスの有無も確認してください。工事後に問題があった際にすぐ対応してもらえるかが重要です。保証内容や期間も含めて事前に確認することで安心です。

特に費用の安さを強調する業者には注意が必要です。物価上昇の中で安価な業者には安いなりの理由があります。確かな施工サービスを望むなら、適正な相場で対応する業者を選びましょう。

まとめ

アスベスト屋根の修理には、健康リスクや法規制を考慮した適切な対応が必要です。専門業者による調査と安全な修理方法を行うことで、健康被害を防ぎ、安全な住環境を確保することができます。アスベスト含有屋根の修理を検討する際は、信頼できる業者に相談し、適切な対応を行いましょう。

また、業者選びでは、実績、資格、透明性、コミュニケーション能力、アフターサービスをしっかりと確認し、安心して任せられるパートナーを見つけることが重要です。適切な時期と方法で屋根の葺き替えを行い、快適で安全な住まいを長く保ちましょう。

アスベストのことでわからないこと、お困りごとがあれば国土交通大臣登録団体事業者の屋根と板金のまもるくんまでご相談ください。

プロテクト株式会社 プロテクト株式会社
LINE相談
Instagram
メール問合せ
無料見積
PAGE TOP