どんな状態か?チェックポイントをアドバイスします!
みなさま、こんにちは!
屋根と板金のまもるくんです。
私たちは「皆さまが住む家を守る『屋根』を通じて笑顔を届けたい」という思いで活動しています。
1979年の創業以来、神奈川県横浜市を拠点に屋根と板金の工事の専門企業として
累計20,000棟以上の住宅の屋根を手掛けてきました。
当社は国土交通省が定める住宅リフォーム事業者団体に登録している事業者で
一級建築士や増改築相談員も在籍しております。
昨今、住宅リフォーム業界では悪徳業者が増えているため
① 業界の健全化を図るべく
② 生活者が安心して屋根リフォームできるよう
アドバイスも行っております。
一級建築士事務所 神奈川県知事登録 第17532号
増改築相談員 登録番号282037
神奈川県知事 許可(般-4)第78601号
特定建設業 許可(特-4)第78601号
本記事はこんな人におすすめします
知らない人から「屋根の板金が浮いている」と言われた
「屋根の板金が浮いている」状態を詳しく知りたい
「屋根の板金が浮いている」と言われた際の対処法を知りたい
「屋根の板金が浮いている」と言われたものの修理が必要なのか知りたい
この記事で伝えたいこと
この記事では、「屋根の板金が浮いているってどういう状態なの?」「突然『屋根の板金が浮いている』と言われたとき、どうすればいいの?」といった疑問をお持ちの方に向けて、わかりやすく説明しています。
もし急に「屋根の板金が浮いていますよ」と言われても、どんな状態か、どんな危険があるのか、ピンとこないかもしれませんよね。
板金は、屋根の中でも特に負荷がかかる部分を補強するための大切な金属板などの部材です。そのため、定期的な点検が必要な箇所ですが、「板金が浮いている」と言って、悪質な営業をしてくる業者もいるので注意が必要です。 この記事では、屋根の板金が浮いている状態や、指摘されたときの注意点について詳しく解説しています。写真も使ってわかりやすく説明しているので、ぜひ参考にしてください。
目次
1.屋根工事の被害が多発中
2.悪徳業者の手口とは?
手口① 近所で工事をしていると近寄る業者
手口② 嘘もしくは大げさな表現で不安をあおる
手口③ 無料で点検すると言う
手口④ キャンペーン中だと言う
手口⑤ 火災保険なら無料で工事ができると言う
手口⑥ 「行政から来た」と言い信用させようとする
手口⑦ 勝手に屋根に登り壊す
手口⑧ 無関係な住宅の屋根の写真を見せて契約を迫る
3.屋根工事の被害の実例
4.「屋根の板金が浮いている」トラブル回避のポイント
5.もし契約しても解約できるポイント
6.屋根の板金とは
7.屋根の板金の釘が浮いている状態とは
8.「屋根がパカパカしている」と言われるケースもある
9.屋根の板金が本当に浮いていたら?
10.浮きが発生する原因とリスク
11.屋根工事の点検商法のトラブルが増えています
12.悪徳業者の訪問販売を断る方法について
13.定期点検の重要性
14.屋根の板金の浮きを修理する費用
15.屋根の板金の浮き以外にも気をつけたい不具合
16.信頼できる業者選びのポイント
17.まとめ「屋根が浮いている」と言われても心配しないこと!
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1 屋根工事の被害が多発中
近年、屋根工事に関するトラブルが各地で報告されており、多くの住宅所有者が被害を受けています。特に悪徳業者の巧妙な手口に引っかかってしまう事例が目立ちます。これらの業者は、訪問販売を通じて住民に不安を煽り、急いで工事を契約させる手法を用います。そうした被害を未然に防ぐため、事前の予備知識や注意喚起が必要不可欠です。特に、高齢者や一人暮らしの人々はターゲットにされやすく、特別注意が求められるでしょう。これからの時期は特に被害が増える傾向があるため、警戒を強め、適切な対策を施していくことが重要です。
突然訪問してきた業者を名乗る人からこんなことを言われたことありませんか?
「屋根がパカパカしていますよ」と言われた
「屋根のカサギが浮いていますよ」と言われた
「屋根板金が浮いていますよ」と言われた
「屋根の頂上が浮いていますよ」と言われた
「屋根の釘が浮いていますよ」と言われた
「屋根が壊れていますよ」と言われた
「屋根が剥がれていますよ」と言われた
「かっぱが浮いていますよ」と言われた
「ぐしが外れていますよ」と言われた
「瓦が外れていますよ」と言われた
「瓦がズレていますよ」と言われた
「屋根の漆喰が剝がれていますよ」と言われた
これらは業者が住人に話しかけるための常套文句です。こういった業者の中には悪徳業者が紛れ込んでいる場合があります。悪徳業者を見分けるために彼らの具体的な手口の数々を見ていきましょう。
2 悪徳業者の手口とは?
手口1 近所で工事をしていると近寄る業者
悪徳業者は、まず近所で行われている工事を口実にして接近してきます。「近くで屋根工事をやっているのですが、前を通りがかったら屋根の板金が浮いているのが気になったのでお声がけしました」といった口実で、まるで近所の工事をしている善意の職人のようにふるまいます。ところが、実際には工事が行われていない場合が多く、住民の警戒心を解くための「言い訳」として使われることが一般的です。多くの場合は職人の格好をしています。万が一、このように話しかけられた場合、冷静さに対応してください。工事の実施状況を確認するために「どの家で工事を行っているのか」と質問し、相手が何者なのか確かめるため「名刺をください」と言うことで、相手の反応を見ることができます。その場で明確に答えない、また名刺を出さない場合は、業者の言葉を鵜呑みにせず、対応しないことが安全でしょう。
手口2 嘘もしくは大げさな表現で不安をあおる
悪徳業者が使う手口の一つに不安を煽るやり口があります。「屋根が壊れていますよ」「すぐに修理が必要ですよ」「すぐ雨漏りしますよ」といったことを言い、住んでいる人を心理的に追い込もうとするのが狙いです。このように言われると、多くの人は不安になり、すぐに直そうと考えます。しかし、不安になった時こそ、一旦落ち着いて、状況を冷静に判断することが大事です。業者から何と言われようと、屋根に問題が無い場合もあります。業者の言うことを鵜呑みにせず、まずはその業者にはお引き取りを願い、信頼業者にもきいてみて、本当の状態を確認することをお勧めします。専門業者の意見を参考にすることで、無駄な修理や不要な出費を避けることができます。
手口3 無料で点検すると言う
訪問してきた業者からの「無料で屋根の点検を行います」という言葉は、魅力的に聞こえるかもしれません。とはいえ、そのまま引き寄せられると、つい無料点検に応じてしまいがちです。点検と称して業者が屋根に上がっても、実際にどのような点検が行われているのか確認できないケースがあります。悪質な業者は問題がない場合でもほとんどの場合「壊れている場所がありますね」と指摘し、修理をすすめてきます。そのため、突然やってきた業者の「無料点検」の言葉には注意が必要です。「無料点検」をえさに訪問されたら、まずお引き取り願い、ご自身で信頼できる業者に依頼しましょう。万が一点検してもらった場合、日付の入った写真を求めてください。詳細な報告がない場合は、疑ってみることも必要です。
手口4 キャンペーン中だと言う
屋根工事業者もしくはリフォーム会社を名乗る者が突然やって来て「只今キャンペーン中です」と強調してくる場合があります。「キャンペーン」というフレーズは特別価格を提示して契約を急がせるための手口です。一般的に屋根工事の費用は高く感じるため、期間限定の割引価格には魅力を感じます。しかし、簡単に飛びつくことには大きなリスクを伴います。特に「本日だけ50%引きです」といったフレーズには注意してください。もともと高めに価格設定しておき、あたかも割引するかのように見せている可能性があります。たとえば観光地や繁華街で「本日限定 半額」などと謳っているお店を見たことありませんか?たまたまその日に通りがかった観光客にとっては「本日限定」という言葉につい惹かれて衝動買いする可能性があります。しかし、その店は毎日「本日限定」を謳っているという古典的なやり口です。ある日突然やってきた業者が「本日だけ割引きます」と言った場合、相手の言葉を額面通りに受けとることは避けましょう。「なぜ、本日だけなのか?」「明日はいくらになるのか?」「なぜ明日は元の価格に戻すのか?」理由を尋ねるのも効果的です。また、キャンペーンのフレーズを強調して、その日のうちに契約を迫ってくるケースがあります。「キャンペーン価格は本日だけです」と言い契約を急かすのが悪徳業者のやり口です。提示された価格や内容が本当にあなたにメリットがあるのか、内容をよく理解し、他の業者との比較することで、甘い言葉から身を守ることができます。不安に駆られて急いで判断せず、一旦思い留まって考えることでより良い選択ができます。
手口5 火災保険なら無料で工事ができると言う
「火災保険を使えばと無料で工事できますよ」と、近づいてくる業者がいます。一般的に屋根修理の費用は高額です。住宅を持っていると修理費用の心配が先立ちます。そのため「保険で費用を抑えられる」という提案は、一見魅力的に感じることもあるでしょう。しかし「保険を使うと」という表現には注意が必要です。多くの場合、悪徳業者は実際には適用対象外の修理についても「火災保険が利用できる」と言った虚偽の説明をして、契約を急かしてきます。あってはならないことですが、実際には屋根に問題が無いにもかかわらず、わざと屋根を壊して必要のない修理を行う「自作自演」で保険を使わせることもあります。この行為は保険金詐欺です。また「無料で工事できる」と言っておきながら「追加費用が発生した」と、高額請求をしてくることもあります。「保険が使えるから安く済むだろう」と思い込み、結果、不要な支払いが発生することにならないよう、保険適用の条件を正確に確認し、まずは保険会社に相談しましょう。また、本当に必要な修理かどうかを理解して、業者の提案を検討することをお勧めします。火災保険に詳しく、実績ある業者に相談することで不要なトラブルを未然に防ぐことができます。
手口6 「行政から来た」と言い信用させようとする
訪問業者の中には「行政からの派遣です」と名乗り、信用させようとする者も存在します。このように名乗る訪問者は、行政の権威や信頼性を利用して住民の警戒心を解き、自分たちの提案に従わせようとする狙いがあります。本当に行政から派遣された業者であれば、身分証明書をはじめ特定の条件を最初に伝えるため、住民に不安を与えることはありません。しかし、悪徳業者は巧妙にウソの情報を使って信用させようとします。このような場面に遭遇した際には、必ず事実確認を行うことが重要です。本当に行政関係者かどうかを行政に直接連絡して、業者が認可されているのかどうか確認することが必要です。また、信頼できる業者の選び方として、実績や口コミを確認することをお勧めします。トラブルを避けるためには、業者の言葉だけを鵜呑みにせず、しっかりとした証拠、裏付けのもとに行動することであなたの身を守ることができます。
手口7 勝手に屋根に登り壊す
悪徳業者の中には住民の同意なしに勝手に屋根に登って作業を始める者が存在します。この行為は明らかな不正であり、許可を得ずに住宅の一部に侵入することは法律に反します。実際にあったのは、事前に勝手に屋根にはしごをかけて上り、屋根の一部を壊しておき後日「屋根が壊れていますよ」と訪問してくるケースです。一連の行為は、住居侵入罪、器物損壊罪、建造物侵入罪、民事上の不法行為責任に抵触します。さらに虚偽の申告で作業を行って費用を請求すれば詐欺罪にもあたります。また、突然訪ねて来て「屋根が壊れているようなので」と言い、屋根にのぼり何も問題がない部分を故意に壊して修理が必要だと偽る場合もあります。このような悪徳業者から身を守るために以下のような防衛策をとることをお勧めします
・勝手に屋根にのぼらせない
・録画機能付き防犯カメラを設置しておく
・録画機能付きインターフォンを設置しておく
万が一、住民の方が目視で損傷を確認できた場合でも事前に壊されている場合も想定し 訪問者から名刺をもらうなど、まず身元確認することが重要です。「屋根が壊れている」という言葉に動揺してしまうと思いますが、本当に壊れているのかどうかを疑い、一旦冷静になることで被害を防ぐ、被害を広げない、ご自身の身を守ることにつながります。
手口8 他の住宅屋根の写真を見せて契約を迫る
他の住宅の屋根の写真を見せてくる場合、2つのケースがあります
1 無関係な住宅の屋根の損壊箇所の写真を見せ、あたかも現状のように言う 明らかな虚偽申告にもとづくため、所有者に契約させて工事費用を請求し、支払わせた場合は詐欺になります
2 無関係な住宅の屋根の損壊部分を見せて「こちらの屋根も同じ状態に見えます」と言う
「建物の敷地外から見えたので」と言うのは善意の第三者を装うケースです。
実際に敷地に入っていないため、あとで住居侵入に問われることがありません。そのため、「自分には壊れているように見えました、他のケースと似ています」と、あたかもイメージを伝えるようなやり口で言ってきます。
上記、どちらのケースも言われた住民は「屋根が壊れているのか」と思い、不安を感じます。悪徳業者は、緊急性や重要性を強調し、その場での契約を迫ります。
住宅所有者の不安を煽る巧妙な手口で特に見慣れない写真や専門用語をまじえた説明につい信用してしまうことがあるかもしれませんが、情報の信ぴょう性は疑問です。実際にこのような手口で契約してしまうと、後々トラブルにつながる可能性があります。他の屋根を示され、焦って判断する前に、冷静に自宅の状態を確認し、信頼できる業者に相談することが大切です。また契約内容や費用は必ず他の業者と比較することです。
大事なことは、「その場で契約しない」「信頼できる業者にあらためて相談する」ことです。
※心配になったら国土交通大臣登録団体事業者の屋根と板金のまもるくんまでご相談ください
3 屋根工事の被害の実例
屋根工事に関する被害は、今に始まったことではありません。かつては、ほとんどが自宅に突然訪ねてくる「訪問型」でした。訪ねてきた業者から「屋根の状態がどのように悪いか」を説明され不安になり、慌てて契約した結果、本来は不必要だった工事の費用を請求されるケースもありました。現在では、訪問型に加え、ネットに掲載されている業者にも注意が必要です。業者ごとの見積もりをとるポータルサイトを通して競合他社よりも安価な見積もりを提示。実際の工事で手抜きを行うというケースもあります。 また、長期保証を売りに契約させ、保証期間内に会社が倒産。保証が効かなくなるケースもあります。このような手口に共通するのは「一見すると安い」という点です。あとで後悔しないためにも前もって情報を収集し、信頼できる業者を選ぶことでご自身の身を守ることができます。
4 「屋根の板金が浮いている」トラブル回避のポイント
屋根の板金に関するトラブルを避けるためには、ご自身での行動が重要です。訪問業者から「屋根の板金が浮いている」と指摘されたら、すぐに契約に応じるのではなく、まずは冷静に「ご自身の目で」状況を確認します。たとえば、屋根の上にのぼることができなければ、身内や近所の人を頼る、信頼できそうな専門業者に点検を依頼するなど、客観的な意見を求めることで、より正確な情報を得ることができます。大事なことは、訪問業者が言うことを鵜呑みにしないことです。突然やってきて屋根について指摘する業者の狙いは「その場で契約を取る」ことです。そのため、身を守る手段としては「屋根にのぼらせない」ことです。
5 もし契約してしまっても解約できるポイント
あせって屋根工事の契約を締結してしまった場合でも、解約する方法があります。
訪問業者との契約に不安を感じた場合、まず契約書に記載された解約条件を確認しましょう。一般的に契約から8日以内であれば「クーリングオフ制度」を利用できる場合があります。この制度は、特定商取引法に基づき一定の条件下で契約からの撤回を認めているものです。クーリングオフが適用されるのは、訪問販売や通信販売などで、業者から直接説明を受けた上で契約をした場合が一般的です。この制度を活用する際は、契約後一定期間内に書面で解約の申し出を行うことが求められます。
一方で、クーリングオフの期間を過ぎても解約できる場合もあります。たとえば
1 不実告知 重要な項目について事実と異なることを説明された
2 不退去 訪問時に「帰ってほしい」と伝えたにも関わらず居座った
3 過量販売 必要以上の商品サービスを販売された
契約の取り消しができるのは、誤認に気づいたとき、または困惑行為の時から1年、契約の時から5年以内となっています。この期間が過ぎると時効により取り消しできなくなります。誤認に気づいたときとは、消費者が事業者との契約に違法性があり、契約を取り消すことができることを認識したときとされています。
たとえば、業者のいうことが事実でないと気が付いた、騙されたと気づいた時から1年間は契約を取り消すことができます。
契約したことに納得がいかない、何か腑に落ちないという場合、冷静に考えることで解決方法が見つかる可能性があります。焦って契約した場合には特に、じっくりと選択肢を検討し、不安が残る場合は解約する道を選ぶのも選択肢の一つです。一度契約したからといってあきらめず再検討してみましょう。
6 屋根の板金とは
屋根の板金は、屋根を守るためにとても大切な金属のパーツです。
板金には5つの種類があり、それぞれの場所に使われています。
- 棟板金(むねばんきん): 屋根のてっぺんに使う板金です。
- 谷板金(たにばんきん): 屋根のくぼんだところ、谷みたいな場所に使います。
- 軒先水切り(のきさきみずきり): 屋根の端っこの部分に使います。
- けらば水切り(けらばみずきり): 屋根のふちの部分に使います。
- 雨押え水切り(あまおさえみずきり): 屋根と壁がくっついているところに使います。
これらの板金は、アルミやガルバリウムという特別な金属でできていて、とても頑丈です。雨や雪、風から家を守るために大事な役割をしています。特に、雨がたくさん当たる場所にはしっかりつけて、雨が入らないようにしてくれます。さらに、屋根がしっかりと固定されるようにもしています。板金があるおかげで、家が長持ちします。
ところが、時間が経つと板金がゆるんだり、さびたりして、屋根全体に悪い影響が出ることがあります。たとえば、強い風や台風で板金が浮いたり、釘がゆるんだりしてしまうと、板金が飛んでしまって、雨が入ってくる原因になります。万が一、板金が浮いたままだと、雨が屋根の中に入り込んで、木が腐ったりカビが生えたりしてしまいます。それだけではなく、湿気が好きなシロアリが入ってきて、家の大事な部分を壊すかもしれません。なので、早めに点検して修理することが大切です。
もし板金が壊れていたり浮いていたりすると、修理にたくさんの費用がかかることもあります。特に台風の季節に問題が起きると、板金が飛んでしまい、近くの家や通りを歩いている人にケガをさせることもあります。そのため、定期的に屋根を点検して、問題がないか確認することが大事です。問題が見つかったら、すぐに信頼できる業者に修理をお願いしましょう。
屋根の板金の修理には、釘やビスを締め直したり、下地の板を新しくしたりすることがあります。場合によっては、板金自体を新しいものに取り替えることもあります。修理にかかるお金は、どれくらい板金が傷んでいるかによって違いますが、だいたい数万円から十数万円かかります。訪問してくる業者に急かされてすぐに決めるのではなく、いろんな業者に見積もりを出してもらい、よく比べてから決めましょう。
特に、強い風や地震があった後は、屋根をよく点検して、釘がゆるんでいないか、板金がしっかりくっついているかを確認しましょう。屋根はおうちを守る大事な部分です。定期的に点検して修理することで、大切な家を長く使うことができます。
7 屋根の板金の釘が浮いている状態とは
屋根の板金の釘が浮いている状態は、特に古い屋根でよく見られる問題です。この釘の浮きは、長い間使われているうち、経年劣化や温度変化で固定力を失い、釘が古くなって緩んでしまうことが原因です。また、気温が変わると釘の大きさも変わり、釘の浮きにつながることもあります。こうして釘が浮いてしまうと、屋根の板金がしっかり固定されなくなり、強い風や大雨が降ると板金が剥がれて飛んでいく危険性が高まります。
さらに、釘が浮いている状態を放置しておくと、釘と板金の隙間から雨水が屋根の中に入ってしまうことがあります。雨水が入ると、屋根の中に使われている木が腐ったり、カビが生えたりしてしまい、屋根が傷んでしまいます。こうなると大きな修理が必要になります。釘が浮いていることに気づいたら、早めに修理することをお勧めします。
「屋根がパカパカしている」と言われるケースもある
「屋根がパカパカしている」と言われることがあります。これは、屋根の材料や金属の部分が風や揺れで少し浮いていたり、しっかりくっついていなかったりしれないということです。特に強い風が吹いたり、大雨が降ったりした後にこうしたことがよく起こります。屋根が「パカパカ」と音を立てるとき、それは屋根が緩んでいるかもしれないというサインです。でも、音がするからといって、すぐに問題があると決めるのは難しいので、屋根の専門の人にしっかり見てもらうことが大切です。
こうした音がすると、家に知らない人が来て「屋根の金属が浮いていますよ、すぐに直さないといけません」と言ってくることがあります。訪問してくる人たちは、私たちを心配させて「今すぐ修理しましょう」と急がせることがあります。でも、こういう人たちには気をつけないといけません。まずは、信頼できる人に屋根を見てもらって、他にもいろいろな業者さんに相談してから決めることが大事です。もし本当に屋根の金属が浮いていたら、早めに直したほうが良いですが、もしかしたらただ音がしているだけで、他のもっと大きな問題があるかもしれません。だから、急がずによく考えて判断することが必要です。 また、屋根が緩んでいると、他にも困ったことが起こるかもしれないので、定期的に屋根を見てもらうことが大切です。特に雨の多い梅雨や台風の季節には、前もって屋根の状態を確認しておくことで、大きな問題を防ぐことができます。信頼できる業者さんを選ぶときは、これまでにどんな仕事をしたか、他のお客さんがどんな感想を言っているかを聞いて、またちゃんとした保証がついているかも確認することが大事です。悪い業者にだまされてしまうこともあるので、よく注意しましょう。写真や詳しい説明をしてくれる業者さんにお願いすると、安心して修理を進めることができます。
9 屋根の板金が本当に浮いていたら?
屋根の板金が浮いているとわかったら、すぐに対応することが重要です。浮いた板金は、雨水が屋根の中に入ってしまい、木が腐ったり、家全体が大きなダメージを受けたりする原因になるからです。特に梅雨や台風のあとには、必ず専門の業者に見てもらい、修理してもらうことが必要です。修理を遅らせると、雨漏りやカビが生えることもあり、いざ修理すると費用がどんどん高くなってしまうこともあります。
まずは、信頼できる専門の業者に詳しく調べてもらって、屋根の状態をしっかり確認しましょう。修理のやり方は、板金がどれだけ浮いているか、屋根がどれくらい傷んでいるかによって違います。釘を締め直すだけでいいこともありますが、場合によっては板金を全部新しく交換することも必要です。見積もりをいくつかの業者から取って、修理の内容や費用を比べることも大切です。悪い業者に騙されないように、慎重に意見を聞いて、正しい修理を選ぶようにしましょう。
修理費用は、屋根の状態や板金の傷み具合によって数万円から十数万円かかることがありますが、早めに対応することで、後で大きな修理をする必要がなくなり、結果的に費用を節約できます。修理を始める前には、業者に修理内容をよく説明してもらい、何を直すのか、どの部分を交換するのかをちゃんと理解した上で進めることが大事です。特に、追加でお金がかかる可能性があるかどうかを前もって聞いておくことで、後で困らないようにしましょう。
最後に、強い風や台風が過ぎた後は、必ず屋根の状態を確認することが大事です。もし板金が浮いていることに気づいたら、早めに対応することで、さらに被害が広がるのを防ぎ、屋根を長持ちさせることができます。
10 浮きが発生する原因とリスク
板金が浮く主な原因には、以下のような要因があります:
1.経年劣化:時間の経過とともに、釘が浮いてくることがあります。浮きの原因は、板金が戻ろうとする力(スプリングバック)が釘に働くためで、10年程度で釘が浮いてくる可能性があります。これにより板金が少しずつ浮いてくることが考えられます。
2.施工不良:施工時に正しく固定されていなかった場合、特に強風や地震などで板金が浮きやすくなります。
3.自然災害:強風や台風、地震の後には板金が浮くことが多く、早期の点検が必要です。板金が浮いていると、雨水が侵入しやすく、雨漏りが発生するリスクが高まります。雨水の侵入は、住宅内部の木材を腐食させ、カビの発生を引き起こす可能性があるため、非常に危険です。
11 屋根工事の点検商法のトラブルが増えています
最近、訪問販売による屋根工事のトラブルが増えています。特に「点検商法」と呼ばれる手口での被害が多く、消費者生活相談センターには、毎年5,000件以上の相談が寄せられています。特に高齢者が狙われやすく、訪問してきた業者の言葉を信じて、必要のない工事を契約してしまうケースがたくさん報告されています。
①点検商法とは?
点検商法は、業者が突然家に訪れ、「屋根の板金が浮いています」「このままでは大きな損傷が起きます」といった言葉で不安をあおる手口です。特に高齢者が狙われやすく、冷静な判断をできない状況につけこもうとします。国民生活センターの調査によると、2018年から2020年にかけてこの手口による相談が増加していて、コロナ禍に入った2020年には7,000件以上に達しました。最近の気候変動や異常気象が原因で、強風や台風による屋根のダメージが心配される中で、さらに悪用されることが増えています。
②「屋根の板金が浮いている」と言われたら?
もし訪問販売の業者に「屋根の板金が浮いています」と言われたら、すぐに修理を決めるのではなく、まず冷静になることが大切です。訪問してくる業者の中には、親切で誠実な人もいますが、全ての業者が信頼できるわけではありません。最も重要なのは、他の業者にも見てもらって、見積もりを取り、問題が本当にあるのか確認することです。また、悪い業者は「今すぐ修理しないと危険です」と言って急がせることが多いので、焦らずに慎重に考えることが必要です。契約する前には、しっかり契約内容を確認し、修理後の保証やアフターサービスについても確認しましょう。特に、後から追加料金を請求される場合もあるので注意が必要です。
③トラブルを防ぐためのポイント
トラブルを防ぐためには、普段から信頼できる業者に屋根の点検を頼んでおくことが大切です。台風や強風の後には、屋根の釘が浮いていないか、板金が緩んでいないかを確認してもらうと良いでしょう。もし見知らぬ業者が来た場合でも、必ず他の業者にも見積もりを取って、比較することをお勧めします。リフォームに関する相談は年々増えているので、業者選びには特に慎重になる必要があります。口コミや評判を調べたり、消費者相談センターに相談したりするのも手です。
さらに、訪問販売を利用する場合は、契約内容を必ず書面で確認し、追加の料金や修理の範囲についてしっかり理解しておくことが大事です。もし訪問業者から「すぐに工事が必要です」と言われたら、その場で決めるのではなく、他の業者に確認することでトラブルを避けることができます。
屋根工事の点検商法によるトラブルは今も増え続けていますが、消費者が冷静に対応し、複数の業者に見積もりを依頼し、契約内容を慎重に確認することで、大きな被害を防ぐことができます。また、定期的に点検とメンテナンスを行うことで、トラブルを予防し、家の安全を守ることができます。
12 悪徳業者の訪問販売を断る方法について
屋根修理の訪問販売は、詐欺被害のリスクを伴うことが多く、特に悪徳業者が絡んでいる場合は警戒が必要です。彼らは巧みな話術を使って、緊急性を感じさせたり、割引したりといった一見魅力的な条件を提示することで、契約を急がせようとします。こうした手口に引っかからないためには、訪問営業を冷静に断るスキルが必要です。本記事では、悪質な訪問販売を断るための具体的な対策について説明します。
①即断せず冷静に対応する
まず、訪問営業に対しては、その場で契約を交わすことを避けましょう。いくら魅力的な条件を提示されても、他の業者とも比較検討する時間を持つことが重要です。「屋根板金が浮いている」「瓦が壊れている」といった指摘があっても、その場で調査を許可せず、時間をかけて信頼できる業者を探すよう心がけましょう。
②強引な営業を断る具体的な方法
2-1居留守を使う
強引な訪問営業に対しては、居留守を使うのが最も手っ取り早い方法です
ドアを開けず、応対しないことで、トラブルを未然に防ぐことができます。
2-2相手の身分を確認する
どうしても応対する必要がある場合は、相手の身分証を確認しましょう。
身分証を持っていない、もしくは見せることを拒む業者は、信頼性に欠ける可能性が高いです。
2-3会話内容を記録に残す
相手との会話は、可能であれば録音しておくことをお勧めします。
強引な営業を断った証拠として後で使える場合があります。また、相手の連絡先を 記録しておきましょう。
2-4「身内に業者がいる」と伝える
「身内に屋根修理の業者がいるため、今すぐ修理の必要はない」と伝えるのも有効です。相手がそれ以上強引に営業をかけてくる可能性は低くなります。
2-5警察を呼ぶことも考える
悪質な業者、特に最近増加している「匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)」による営業の場合、最後の手段として警察を呼ぶことも選択肢に入れておきましょう。状況がエスカレートした場合、警察への通報をためらわずに行いましょう。
訪問営業を受けた際には、まず冷静になることが大切です。業者の話術や特別割引といった言葉に惑わされず、十分な時間をかけて信頼できる業者を選ぶようにしましょう。さらに、相手の身分確認や録音、最悪の場合は警察への通報といった対策を取ることで、悪徳業者からの被害を未然に防ぐことができます。屋根修理は大きな投資であるため、慎重な判断が必要です。
13 定期点検の重要性
屋根の板金が浮いた状態を放置していると、次の台風や暴風でさらに大きな被害を引き起こす可能性が非常に高くなります。台風シーズンが来る前に、定期的な点検を行い、メンテナンスを実施することは、屋根の健全性を長期にわたって保つために非常に重要です。特に、強風による板金の浮きが進行すると、板金が完全に飛ばされてしまい、近隣の建物や歩行者に被害を及ぼすリスクが大きくなります。このような被害が発生すると、損害賠償や高額な修理費用が発生する恐れがあるため、早めの点検と修理が不可欠です。
定期的な点検は、浮いている板金だけでなく、屋根全体の状態を確認するためにも役立ちます。たとえば、釘やビスが緩んでいる箇所や屋根材、防水シートが劣化している場所も同時にチェックすることができます。これにより、屋根全体の耐久性を高め、雨漏りや内部腐食などの問題を未然に防ぐことができます。台風や強風の影響を受けた後に点検を行い、損傷が軽度なうちに修理することで、修理費用も大幅に抑えられるため、長期的なコスト削減にも繋がります。
また、信頼できる業者に定期点検を依頼することは、早期発見と適切な修理を行うための最善策です。業者は専門的な視点から、問題箇所を正確に見つけ出し、迅速に対処してくれます。これにより、大規模な修繕が必要になる前に小さな問題を解決でき、結果的に修理費用を抑えることが可能です。定期点検を通じて、屋根の安全性を確保し、長期的に安心して暮らすためにも、予防的なメンテナンスが欠かせません。
特に、台風や強風の多い地域では、定期的な点検がさらに重要です。早期に問題を発見し、修理を行うことで、屋根の寿命を延ばすだけでなく、住宅全体の価値を維持することにも繋がります。
14 屋根の板金の浮きを修理する費用
屋根の板金の浮きを修理する際の費用は、問題の規模や施工内容によって変動しますが、事前に正確な見積もりを取ることが不可欠です。一般的には、浮いている部分の再固定や板金の交換が必要になることが多く、数万円から数十万円の費用がかかることがあります。例えば、板金が部分的に浮いている場合には再固定のみで済むことが多く、比較的費用が抑えられますが、板金が大きく損傷していたり、屋根全体に影響が及んでいたりする場合には、より広範囲な修理が必要となり、費用が高額になることがあります。
さらに、板金の材質や施工方法によっても費用は異なります。一般的にガルバリウム鋼板を使いますが、ステンレスや銅などを使う場合、通常の修理よりも高額になることがあります。工事費用をできるだけ抑えるためには、信頼できる業者から見積もりを取ることが大切です。また、訪問業者に頼る際は、悪徳業者に注意し、必要以上の修理を強制されないよう慎重に判断することが求められます。
特に、工事を行う前には、修理内容や使用する部材について詳細な説明を受け、後から追加費用が発生しないようしっかりと確認することが重要です。定期的なメンテナンスや早期の対応を行うことで、費用を抑えつつ、屋根の健全性を維持することができます。
15 屋根の板金の浮き以外にも気をつけたい不具合
屋根の板金の浮きは目に見える不具合の一つに過ぎず、他にも注意する問題がいくつかあります。たとえば、屋根材自体の劣化やひび割れ、塗装の剥がれ、コケの発生、釘やビスの緩みが挙げられます。これらの問題は、特に長年雨風にさらされている屋根に多く見られ、滑りやすい屋根材や凍結などの影響を受けやすい場所では、劣化が進行しやすくなります。屋根に問題が発生すると雨水の侵入や内部構造の腐食を引き起こし、最終的には屋根全体の耐久性に影響を及ぼす恐れがあります。
また、屋根の断熱性能の低下や屋根材の欠損も見逃せません。これらの不具合は、雨漏りや断熱性の低下を引き起こす可能性があり、冷暖房効率の悪化や建物全体の寿命に影響を与えることもあります。特に、雨漏りが発生すると、内部の木材が腐食し、カビの発生やさらなる水害を招くことがあります。
このような問題を早期に発見し、修理を行うためには、定期的な点検が不可欠です。特に梅雨や台風の季節の前には、専門業者に依頼して詳細な点検を受けることが効果的です。屋根全体の状態を確認し、必要に応じて補修や交換を行うことで、屋根の寿命を大幅に延ばすことが期待できます。大規模な修理を防ぐためにも、早期対応とメンテナンスが肝心です。
16 信頼できる業者選びのポイント
まず、このマークを持っている業者かどうかをチェックしましょう
これは国土交通省が一定基準に達した事業者団体に発行しているマークです。
住宅リフォーム事業者団体登録制度
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk4_000090.html
信頼できる業者を選ぶことは安心の屋根修理への第一歩。
まず確認するチェックポイントは
☑住宅リフォーム事業者団体登録事業者か?
住宅リフォームを依頼する際には、業者が「住宅リフォーム事業者団体登録事業者」であるかを確認することが大切です。この団体に登録された業者は、一定の基準をクリアしており、信頼性が高いとされています。未登録の業者は、トラブルの可能性が高まることもあるため、注意が必要です。依頼前に、必ず登録状況を確認し、安心できる業者にリフォームを任せるようにしましょう。
☑建設業許可を得ているか?
業者が建築業許可を持っているかどうか確認しましょう。建築業許可とは、一定額以上の工事を行うために必要な許可で、特に屋根工事には「屋根工事」の許可が必要です。許可を取得するには、経営責任者がいることや誠実な契約ができることなどの要件を満たす必要があります。許可の有無は、国土交通省の企業情報検索システムで調べることができ、信頼できる業者選びの基準となります。
☑過去の工事実績が豊富か?
業者のホームページを確認し、しっかりとした施工実績があるかどうかをチェックしましょう。信頼できる業者であれば、ホームページが整っているだけでなく、多くの実績が掲載されています。また、Googleマップの口コミを見ることもおすすめです。実績や口コミをもとに、その業者が信頼できると判断できた場合には、修理の依頼をすると良いでしょう。
☑損害保険に加入しているか?
屋根修理業者が損害保険に入っているかも確認しましょう。業者が入る保険には、リフォームの不具合に対応する「リフォーム瑕疵保険」や、工事中の事故に備える「第三者賠償保険」があります。特にリフォーム瑕疵保険は、工事トラブルや業者の倒産などから依頼者を守るためのものです。保険加入は信頼できる業者かどうかを見極める大事なポイントなので、確認しておくと安心です。
☑アフターサービスを備えているか?
アフターサービスがあるかどうかを確認しましょう。工事後に何か問題が起きたとき、アフターサービスのある業者ならすぐに対応してくれます。どのようなサポートをしてくれるのか、また保証期間がどれくらいあるのかも重要なポイントです。事前にこれらを確認しておくことで、安心して業者に依頼できるでしょう。
特に気を付けるといいのは費用の安さを前面に打ち出している業者です。世の中の物価が上昇している中で「安価である」ことには安いなりの理由があります。確かな施工サービスを受けようと思ったら工事の相場に見合った作業を実施する業者を見極めることが大切です。
17 まとめ「屋根が浮いている」と言われても心配しないこと!
屋根の修理が本当に必要かどうかを判断するのは難しいことがあります。
そのため、業者の言うことをそのまま信じてしまうと、ずさんな工事や高額な請求をされる危険があります。まずは、いくつかの信頼できる業者に見積もりをお願いして、複数の見積もりを取ることが大事です。悪い業者に騙されないためには、基本的な知識を持つことが必要で、業者の説明がちゃんとしているか、保証や修理後のフォローがあるかを確認しましょう。
さらに、どんな工事をするのか、使う材料についても、詳しく説明を求めるようにしましょう。もし急いで契約を迫られることがあっても、落ち着いて冷静に対応することが大切です。業者を選ぶ際は、まず国土交通省が定める住宅リフォーム事業者団体に登録している事業者かどうかご確認を。
屋根にまつわる心配ごとがありましたら、屋根と板金のまもるくんまでお気軽にご相談ください。