みなさま、こんにちは!
屋根と板金のまもるくんです。
私たちは「皆さまが住む家を守る『屋根』を通じて笑顔を届けたい」という思いで、横浜でナンバー1屋根修理を目指して活動しています。
1979年の創業以来、神奈川県横浜市を拠点に屋根と板金の工事の専門企業として、累計20,000棟以上の住宅の屋根を手掛けてきました。
屋根と板金のまもるくんは、国土交通省が定める住宅リフォーム事業者団体に登録している事業者で、一級建築士や増改築相談員も在籍しております。屋根の工事は安全面や品質面への配慮がとても大切です。そのために正確で信頼性の高い工事を行うための体制を整えています。また、悪天候や地震などの自然災害で屋根が損傷した場合の緊急修理にも対応できるよう、スタッフの技術研修や資材の管理にも力を入れ、横浜でナンバー1屋根修理を目指しています。
最近は、住宅リフォーム業界で悪徳業者が増えているという話をよく耳にします。
そこで私たちは「業界の健全化」「生活者が安心して屋根リフォームできる」という二つの観点から、屋根リフォームを考える方に向けて情報発信やアドバイスを積極的に行っています。
会社の登録情報
一級建築士事務所 神奈川県知事登録 第17532号
増改築相談員 登録番号246014
神奈川県知事 許可(般-4)第78601号
特定建設業 許可(特-4)第78601号
突然「屋根の釘が浮いている」「抜けている」「ゆるんでいる」と、訪問業者や見ず知らずの職人に言われたことはありませんか?
「親方から『声をかけてきな』と言われた」と、自分より職位が上の人をダシにして、あたかも「言われて来た」かのように振る舞うケースがあります。
大切な家を守る「屋根」に不具合があると指摘されたら心配になりますよね。
「屋根の釘が浮いている」「抜けている」「ゆるんでいる」といった屋根の不具合は経年劣化や自然災害で発生します。
しかし、問題が無いにもかかわらず「不具合がある」とウソを伝えてくるケースもあります。
訪問業者の言葉を鵜呑みにせず、信用のおける人、業者に見てもらうことをオススメします。

<目次>
1 屋根の釘が浮いているとは?
2 屋根の釘が浮いていると起こるトラブルとは?
3 屋根の釘浮き 修理の方法
4 屋根の釘浮き修理にかかる費用
5 屋根の釘が浮いていると言われた時の5つの注意点
6 信頼できる業者選びのポイント
7 まとめ
1 屋根の釘が浮いているとは?
屋根工事で部材を屋根に固定する際に釘を使います。
「屋根の釘が浮いている」とは、屋根の棟瓦(むねがわら)や棟板金(むねばんきん)を固定する釘を指します。
屋根の釘が浮いている状態

上の写真のような瓦屋根には、棟瓦が使われています。
棟瓦は、真上に釘穴が空いており、そこに釘を入れて固定します。
屋根の釘が浮いている状態

上の写真のようなスレート屋根や金属屋根(ガルバリウム・トタンなど)やアスファルトシングル(リッジウェイ)などの屋根に棟板金が使われています。
棟板金は横面に釘穴を開け、貫板(下地)に釘を打って固定します。
屋根の釘が浮いてしまう原因
屋根の釘が浮いている状態とは、棟瓦や棟板金を固定している釘が緩んで、今にも取れそうな状態のことを指します。屋根の釘は様々な要因が重なって約7〜8年ほどで少しずつ緩んでいきます。
原因は主に3つ考えられます。
①寒暖差で木材が収縮して釘が浮く
棟瓦と棟板金の下地の木材

棟瓦や棟板金の下には、釘を打ち込んで固定するための木材が使われています。
瓦は棟芯材(むねしんざい)・棟板金の場合は貫板と呼ばれています。木材の性質上、気温が下がると収縮、上がると膨張する、を繰り返します。そのため固定している釘を外に押し出し、釘が棟瓦や棟板金から浮く状況が起こります。
②木材が腐って釘が浮く
寒暖差で木材が収縮して、釘が少し浮き始めたころに雨が当たると雨は釘の形に沿って流れ、木材に達します。

雨水が釘を伝って木材へ入り込むことが繰り返し起こると、水を含んだ木材は腐っていき、釘が緩んで浮いていきます。
また、サビた釘が膨張して釘穴を広げることで、釘が浮いてしまうことがあります。
最終的にボロボロになった木材では釘を固定することができず、釘が抜け落ちます。

ボロボロの木材
実際にこの状態になっていると、軽い力で釘が簡単に抜けます。
③台風や地震などの自然災害の影響で釘が浮く

棟瓦や棟板金は、屋根の一番高い位置にあるため、屋根の中で風の影響を最も受けやすいです。
特に台風など風速10m/s以上の強風では、釘がしっかり固定されていても風の影響で動き、釘を緩ませてしまいます。他にも下から吹き上げるような風の場合、棟瓦や棟板金を持ち上げるため、力に耐えられず、釘が抜けてしまうこともあります。また、地震が起きると家全体を揺らすため、棟瓦や棟板金も振動します。
棟瓦や棟板金が振動すると釘が緩み、浮く原因になります。
上記の要因が複数重なり、屋根の釘が浮く場合もあれば、1つの原因で釘が浮いてしまうこともあります。また他の原因で釘が浮く可能性もあります。例えば工事業者の手抜きや悪意を持って釘を浮かせるなどの可能性も考えられます。
2 屋根の釘が浮いていると起こるトラブルとは?
屋根の釘が浮いた状態を放置すると、さまざまな問題が発生する可能性があります。具体的に見ていきましょう。
2-1 釘が抜けて棟瓦や棟板金が外れてしまう

屋根にある棟瓦や棟板金は、基本的に釘で固定されています。
しかし、釘が浮いたままになっていると、やがて抜けてしまうことがあります。釘が抜けると固定していた棟瓦や棟板金が外れたり、落下したりする危険性が高まります。
万が一、落下したところに人がいる、隣家に衝突した場合、事故につながります。
棟板金や棟瓦の落下は事故だけでなく、屋根全体の防水機能や耐久性にも悪影響を与えます。危険な状態になる前に、定期点検を5〜10年ごとに行うことをお勧めします。
2-2 雨漏りが発生する

屋根の釘が浮いた状態をそのままにしておくと、最終的に雨漏りにつながるリスクがあります。
棟瓦や棟板金の下には釘を打ち込むための木材があり、木材が腐食してしまうと、その下へと雨水が流れ込みやすくなります。長期間放置すると、雨水が屋内の天井や壁まで達して、雨漏りが発生します。
雨漏りにより建物を支えている骨組み(躯体)がダメージを受け、家の耐久性が落ちます。また湿気によりカビやシロアリが発生しやすくなり、健康被害やさらなる建物の損傷を招きます。さらにカビを吸い込むことで、気管支炎喘息や過敏性肺炎、アレレルギー症状が出る可能性もあります。
雨漏りしている家に住んでいると咳が止まらなくなることもあります。屋根のトラブルを放っておくと、住まいだけでなく住んでいる人にもダメージが出る可能性があります。
3 屋根の釘浮き 修理の方法
屋根の釘浮き修理を検討する際、以下のような流れで進みます。
3-1 現場を調査
お問い合わせをいただいた後、ご都合の良い日時に調査を実施します。
写真撮影や屋根の状態確認を丁寧に行い、見積もりを作成します。

3-2 契約書の提出
屋根の釘浮き修理を行う場合、まず契約書を交わします。
費用や工事内容、アフターサービスの範囲などが明確に記載されているか確認しましょう。

3-3 足場の設置
屋根の上で作業をする際には、職人の安全確保と周囲への配慮のために足場を組むことがあります。屋根の高さや勾配によっては梯子で対応することもあります。

3-4 屋根の釘打ち
鉄製の釘は雨水に弱く、錆びてしまうため、必要に応じて新しいステンレスの釘を打ち込みます。近年では釘よりもビスを使用することもあり、特にステンレス製のビスは錆びにくいので耐久性に優れています。

3-5 足場の撤去
最後に足場を撤去して作業終了です。足場がある間は多少景観を損ねることもありますが、安全第一で施工を行うためには欠かせません。
屋根の修理やメンテナンスは、家の大切な財産を守るために欠かせない作業です。
特に台風や強風のあとには、いつもより注意深く屋根の状態を点検してみることが重要です。
屋根にひび割れや釘浮き、棟瓦のズレが見られる場合は、早めに専門業者に相談しましょう。

4 屋根の釘浮き修理にかかる費用

屋根の釘が浮いている状態を放置すると、雨水が隙間から侵入して下地が腐食したり、最悪の場合は棟板金や瓦が飛ばされたりしてしまうことがあります。被害が広がる前に対処すれば、修理費用を抑えることができます。
4-1 釘浮き修理の費用相場
釘打ちのみの場合:10,000~30,000円
下地に問題がなく、単純に釘がゆるんでいるだけであれば、釘打ちの作業だけで済む場合があります。もちろん足場の有無や屋根の傾斜、施工面積などによって費用は変動します。
棟板金交換工事の場合:2,800~11,000円/m
釘浮きが進行しているケースや下地が腐食しているケースでは、棟板金の交換が必要になることがあります。貫板の修理・交換を含む工事だと、費用はさらに高くなることもあります。
棟の積み直し:8,000~12,000円/m
棟の積み直しとは「棟瓦を取り外し、下地の漆喰や木材などを交換して、再び棟瓦を積み直す工事」を指します。
4-2 費用を抑えるためのポイント
早めの修理
釘浮きが軽度のうちに修理を行うことで、大規模な工事が不要になり、全体的なコストを抑えられます。
耐久性の高い材料の使用
貫板を木材から強化樹脂製のものにしたり、屋根釘をステンレス製のビスに変えたりすることで、再発や劣化を予防しやすくなります。
保険の確認
釘浮きや屋根の破損が台風などの自然災害による場合は、火災保険の「風災補償」が適用されることがあります。保険適用になるかどうか、一度確認してみると良いでしょう。
5 屋根の釘が浮いていると言われた時の5つの注意点
5-1 本当に屋根の釘が浮いているのか確認
訪問業者の指摘が正しいか、まず自分で確認するか写真を撮らせてもらいましょう。実際に釘が浮いていないにもかかわらず、ウソの指摘で訪問してくる悪徳業者が増えています。外から目視できる範囲や状況を確認することで、冷静な判断ができます。

5-2 訪問業者に名刺があるかを必ず確認
信頼できる業者であれば、必ず名刺を提示できます。家人が名刺の提示を求めると「職人なので名刺を持っていない」と言うケースが増えています。この場合は悪徳業者の可能性が高いので注意が必要です。

5-3 屋根に登らせない
訪問業者が勝手に屋根に登ることはあなたにとって危険です。
勝手に釘を抜く可能性もあるため、相手が信頼できる業者だと判断できないうちは登らせないようにしましょう。

5-4 すぐに契約しない
「今すぐ修理が必要」と急かされても、その場で契約するのは避けましょう。
焦らずに情報を集め、慎重に検討することが大切です。

5-5 別の専門業者に見てもらう
訪問業者の指摘が本当かどうかを確認するため、他の信頼できる専門業者に相談しましょう。別の意見を聞くことで、より正確な判断ができます。

6 信頼できる業者選びのポイント
屋根工事を依頼する際、以下のチェックポイントを押さえておくと安心です。
6-1 住宅リフォーム事業者団体登録事業者か?

国土交通省による「住宅リフォーム事業者団体登録制度」に登録している業者かどうかをチェックしましょう。一定の基準を満たしているため、信頼性が高いといえます。
6-2 建設業許可を得ているか?
屋根工事には「屋根工事業」の許可が必要です。許可の有無は国土交通省の検索システムで確認できますので、依頼前に調べてみると安心です。
6-3 過去の工事実績が豊富か?
ホームページやGoogleマップの口コミなどで、実績や評価を確認してみましょう。施工事例や写真が豊富で、口コミ評価も高い会社は安心感があります。
6-4 損害保険に加入しているか?
「リフォーム瑕疵保険」や「第三者賠償保険」に加入しているかどうかも大切です。もし施工中にトラブルや事故が発生した場合、保険に加入していれば速やかに対応してもらえます。
6-5 アフターサービスが充実しているか?
施工後のトラブルやメンテナンスに対して、どのように対応してくれるのか確認しましょう。保証制度や連絡方法、対応スピードなども大切な要素です。
6-6 安さだけを強調する業者には注意
最近は物価の上昇や材料費の値上がりもあって、極端に安い価格を提示してくる業者には理由があります。施工品質が低い、手抜き工事のリスクなどが考えられるので、総合的な視点で判断することが重要です。
悪徳業者の手口としては、屋根の不具合(釘浮き、棟瓦のズレ、雨水侵入など)を過度に強調し、すぐに修理しないと危険と煽るものが多いです。こうした“侵入”営業や突然の訪問には冷静な態度で臨み、説明の内容に不審点がないか慎重に判断しましょう。
7 まとめ
「屋根の釘が浮いている」あるいは「屋根が浮いていますよ」と言われたとしても、まずは落ち着いて対応することが大切です。悪徳業者による訪問販売の手口に乗ると、高額請求や粗悪な施工につながる可能性があります。
屋根と板金のまもるくんは、国土交通省の住宅リフォーム事業者団体登録制度のもと、お客様の家を守るために日々活動しています。屋根に不具合や心配事(釘浮き、棟瓦や板金のズレ、雨漏りなど)があれば、スレート屋根でも瓦屋根でも、どんな些細なことでもお気軽にご相談ください。
小さな不具合を放置すると、雨水や風が侵入して躯体が傷んだり、台風で板金が飛散したりと、大きなトラブルにつながります。定期的な点検やメンテナンスで、修理コストを抑えながら長く安心して暮らせる住まいを維持しましょう。
屋根の点検・修理を依頼する際には、業者の信頼性やアフターサービスの有無をよく確認することが大切です。当社は国土交通大臣登録団体事業者として、確かな施工とサポートを提供しています。もし屋根に関するお悩みや不安があれば、いつでも「屋根と板金のまもるくん」にお問い合わせください。大切な家を守るための正しい情報と丁寧な施工で、スタッフ一同お手伝いいたします。

