棟板金(笠木) 取替え・交換・修理 費用 | 屋根・板金と雨漏り修理の専門店「屋根と板金のまもるくん」(神奈川県横浜市)

棟板金(笠木) 取替え・交換・修理 費用 | 屋根・板金と雨漏り修理の専門店「屋根と板金のまもるくん」(神奈川県横浜市)

棟板金(笠木) 取替え・交換・修理 費用

屋根工事お役立ち情報

みなさま、こんにちは!
屋根と板金のまもるくんです。
私たちは「皆さまが住む家を守る『屋根』を通じて笑顔を届けたい」という思いで活動しています。
1979年の創業以来、神奈川県横浜市を拠点に屋根と板金の工事の専門企業として
累計20,000棟以上の住宅の屋根を手掛けてきました。
当社は国土交通省が定める住宅リフォーム事業者団体に登録している事業者で
一級建築士や増改築相談員も在籍しております。
昨今、住宅リフォーム業界では悪徳業者が増えているため
① 業界の健全化を図るべく
② 生活者が安心して屋根リフォームできるよう
アドバイスも行っております。

一級建築士事務所 神奈川県知事登録 第17532号
増改築相談員 登録番号282037
神奈川県知事 許可(般-4)第78601号
特定建設業  許可(特-4)第78601号

棟板金は、屋根の頂点部分に設置された板金であり、スレート屋根や金属屋根の内部に雨水が侵入しないように保護する役割があります。

しかし、棟板金の釘が外れていると、釘抜けが起こっている可能性があります。
釘抜けが放置されると、台風や強風によって棟板金が飛んでしまう危険性があるだけでなく、雨水が棟板金の隙間から侵入して雨漏りを引き起こす可能性もあります。

定期的な点検やメンテナンスを行うことが重要であり、棟板金の釘が外れている場合は、早めに専門業者に相談し、適切な修繕・修理を行うことが必要です。

また、棟板金が劣化すると錆びて、その部分に穴があいて雨漏りの原因となります。
そのため、釘抜け以外にも棟板金の状態に注意を払うことも必要です。

釘抜けの補修方法としては、釘穴を埋めるコーキング剤やシーリング材を使用する方法が一般的です。
ただし、釘抜けが複数箇所に発生している場合は、棟板金の交換が必要となることがあります。

この記事では、棟板金(笠木)の交換費用や工事内容について詳しく解説します。

目次

1 棟板金(むねばんきん)とは

2 「棟板金の釘」の寿命は10年前後

2-1 釘抜けの原因は“熱膨張”

2-2 釘が抜けると劣化症状が起こります

3 修理方法と費用

3-1 釘打ちコーキングの相場 1~3万円

3-2 貫板交換の相場 2,000~3,000円/m

3-3 棟板金交換の相場 2,800~7,800円/m

4 屋根点検の目安は10年前後 釘の状態をチェック!

5 まとめ

1 棟板金(むねばんきん)とは

棟板金は屋根の最上部に位置する部分です。
屋根全体の美観や耐久性を保つために欠かせません。
通常、鉄やアルミニウム、銅、ステンレス鋼などの素材で作られ、高い耐久性が求められます。

棟板金は、基礎となる貫板を板金でおさえ、横から釘で固定されています。
しかし、釘が錆びるなどの原因で抜けると棟板金が浮いてしまい、やがて雨漏りにつながる可能性があります。
また、突風や台風などの強風が吹くと、棟板金が飛んでいってしまうこともあります。

棟板金が錆びると、棟板金の基礎になっている貫板が腐って、屋根の防水性能に悪影響を与えます。
さらに、雨水が棟板金の隙間から入り込み、屋根などから内部に水が回ってしまうこともあります。

また、強風や突風が原因で棟板金が浮いてパカパカし、外れることがあります。
外れた棟板金が飛んでいくと、近隣の家屋や車などに当たり、金属や樹脂によって損傷・損害を与える可能性があります。

さらに、棟板金の下の貫板が剥き出しになり腐っていきます。
すると、釘を打ち付けている部分が緩くなると共に釘も腐食することで貫板が外れて飛んでいきます。

最近では、ガルバリウム鋼板を使った棟板金が増えており、錆にくく丈夫になっています。
ただし、正確な設置が必要であり、棟下地の状態も重要です。屋根の美観や耐久性を保つためにも、棟板金の定期的な点検やメンテナンスが必要です。

屋根と屋根の面が接するてっぺんの部分を「棟(むね)」と呼びます。
頂上部分を「大棟(おおおむね)」、大棟の両端から四隅へ伸びるも部分を「隅棟(すみむね)」「下り棟(くだりむね)」と呼びます。
棟に設置している板金を「棟板金」と呼びます。

家屋が風から受ける影響を考えたことありますか

家屋には台風や強風などで大きな負担がかかります。
風によって建物が受ける負担を「風荷重」と呼び、数値で表すことができます。

風荷重の計算式 風荷重 = 風圧力 × 受圧面積

風圧力とは風が建物に加える圧力 受圧面積は風を受ける面積

風圧力か受圧面積のどちらかの値が上がるほど建物へかかる負担(風荷重)が大きくなります。

平屋と二階建の家屋で、屋根の形状が同じ場合、受圧面積は同じです。
受圧面積が同じ場合、風荷重の大きさは風圧力に左右されます。

風圧力は風の速度(風速)が関係しています。
風速は地表面に近づくほど地表面との摩擦が大きくなるため、小さくなり、地表から離れるほど速くなります。
つまり高い場所であればあるほど風速が大きくなります。

1階の屋根より2階、2階より3階、と屋根の高さが高くなるほど受ける風の速度が速くなるため屋根が風から受ける負担(風荷重)が大きくなります。

2 「棟板金の釘」の寿命は10年前後

屋根の棟に取り付けられた棟板金を留めている釘は、築8~10年で抜けてしまうことが一般的です。
この問題は、新築時の施工不良ではなく、どの家でも発生するものです。

この章では、釘が抜ける原因や、釘が抜けることで引き起こされる屋根の劣化症状についてご紹介します。

2-1.釘抜けの原因は“熱膨張”

築8〜10年が経過すると、多くの家屋で、棟板金を固定している釘が錆びたり抜けたりすることがあります。
釘が錆びると、金属が腐食して弱くなり、抜ける可能性が高くなります。
さらに、棟板金の熱膨張現象で釘が抜けやすくなります。

釘が抜ける原因は、棟板金が太陽の熱で膨張し、夜間の冷気で収縮するためです。
この繰り返しによって、釘が緩み、最終的には抜けてしまいます。

特に日当たりの良い家屋では、棟板金が急激に膨張収縮するため、釘が抜ける速度が速くなります。
このような家屋では、築10年を過ぎたら、専門業者による屋根の定期点検が重要です。

屋根の点検によって、釘の錆びや抜けを早期に発見し、修理することができます。
定期的なメンテナンスは、家屋を長持ちさせるために欠かせないことです。

2-2.釘が抜けると劣化症状が起こります

棟板金の釘が抜けることで、屋根に大きな劣化症状が生じる可能性があります。
この問題に気付かずに放置すると、費用のかかる補修工事が必要になる場合があります。

以下に、棟板金の釘が抜けることで起こる2つの主な劣化症状を詳しく説明します。

貫板の腐食

棟板金の釘が抜けた状態で放置していると、雨水が釘穴から貫板内部に入り込み、貫板が腐食してしまいます。
貫板が腐ってしまうと、釘が効かなくなるため、貫板交換工事が必要になります。

貫板が腐食している場合、建物全体の耐久性が低下し、建物自体の安全性にも影響を与えることがあります。

棟板金の飛散
棟板金の釘が抜けたまま放置していると、風で棟板金が飛散することがあります。
棟板金はとがっているため、落下すると危険です。

また、棟板金が飛散すると、貫板に直接雨が当たってしまい、雨漏りの原因になる場合があります。
棟板金が飛散していることが分かった場合は、早急に業者に点検してもらい、応急処置を施すことが必要です。

棟板金の釘が抜けると、建物全体の耐久性が低下するため、定期的な点検が必要です。
釘が抜けている箇所がある場合は、早急に業者に点検してもらい、補修工事を行うことをおすすめします。

また、棟板金が飛散している場合は、業者に点検してもらい、必要に応じてブルーシートをかけたり養生をしたりするなどの応急処置を施しましょう。

3 修理方法と費用

棟板金の劣化を補修する際の方法と費用相場についてご紹介します。
まず、棟板金の補修には専門的な知識と技術が必要です。日曜大工での補修は危険ですので、絶対にやめましょう。

プロに依頼する場合、足場仮設を行う必要があります。
足場費用は別途かかるため、塗装やその他の屋根工事と一緒に行うことをおすすめします。

棟板金の補修には以下の方法があります。

●釘の再打ち込み
釘が抜けている場合、まずは釘を再度打ち込むことで補修する方法です。
ただし、釘が抜けている原因が劣化している板などであれば、釘を打ち込んでも効果がない場合があります。

●棟板金の交換
劣化が進んでいる場合は、棟板金を交換する必要があります。
新しい棟板金を取り付ける際には、釘やビスを使用して固定します。
補修費用は、劣化の程度や補修方法、足場の設置などによって異なりますが、一般的には10万円〜30万円程度となります。
屋根の補修は命にかかわる重要な作業です。自己判断せずに、必ずプロに相談しましょう。

3-1 釘打ちコーキングの相場 1~3万円

屋根の棟板金は、時間が経つにつれて釘が抜けたり、板金自体が劣化したりすることがあります。
このような現象が発生した時は、釘打ちコーキング工事が必要になります。

釘打ちコーキング工事では、抜けた釘を打ち込み、接着用のコーキング剤で留めて釘が再び抜けないようにします。
この作業で足場が必要かどうかは、屋根の勾配によって異なりますので、点検の際に確認しておきましょう。

釘打ちコーキング工事の費用相場は、一棟あたり1〜3万円程度です。
ご自身で行う補修は危険を伴いますので、必ずプロの職人に依頼することをお勧めします。
屋根の棟板金に問題がある場合、早めの修理が必要です。
修理を行うことで、屋根の耐久性を維持し、その後の無駄な出費を抑えることができます。

棟板金の釘打ちコーキング工事の一般的な流れです。

1.点検と準備
まず、専門家による点検が行われます。
屋根の状態を確認し、釘が抜けている場合は修理するための材料や工具を用意します。

2.釘の打ち込み
抜けている釘を打ち込み、再度抜けないように固定します。
完全に抜けてしまった場合は、新しいステンレス製の釘を打ち込むことがあります。

3.コーキングの施工
釘の頭部にコーキングを施工し、固定します。
コーキングは、釘が再び抜けないように保護するために重要な役割を果たします。
コーキングは、耐久性や防水性に優れたシリコンコーキングが使用されます。

4.完了チェック
最後に、施工した箇所の確認と清掃が行われ、工事が完了します。
点検により、他の部位の不具合がある場合は、修理が必要になることがあります。

注意点として、棟板金の釘打ちコーキング工事は、足場が必要な場合が多いため、足場の設置が必要になることがあります。
足場を設置しない場合、高所作業になるため、危険が伴います。
そのため、安全に工事を行うためにも、プロの施工業者に依頼することが重要です。

3-2 貫板交換の相場 2,000~3,000円/m

棟板金の劣化が進んでいる場合、貫板が腐食していることもあります。
このような場合は、貫板交換工事が必要になります。

貫板交換工事の流れは以下の通りです。

1.まず、腐食した貫板を撤去し、処分します。棟板金を剥がしてから貫板を交換します。

2.次に、新しい貫板を設置します。
木材ではなく樹脂の貫板を使用することをおすすめします。
樹脂の貫板は腐食しにくく、長期間耐久性があります。

3.新しい貫板を設置したら、元の棟板金をかぶせて釘で固定します。
しっかりと固定することが重要です。

4.最後に、釘頭をコーキングします。
コーキングは釘穴にシーリング材を詰める作業で、釘穴から水が浸入することを防止するために必要です。

貫板交換工事は、1mあたりの費用が2,000円から3,000円程度かかります。
屋根の面積や貫板の数、材料によって費用が変わるため、正確な見積もりは業者に依頼することをおすすめします。

貫板の種類

通常、貫板に使われる素材は木材です。木材では、経年劣化による腐食があるため、当社では、樹脂製の貫板、金属製(ガルバリウム鋼板・アルミニウム・ステンレス・銅)の貫板も使用します。
金属製の貫板を使用する場合、加工が必要です。当社では熟練の職人が特殊な技術で金属加工を施します。

3-3 棟板金交換の相場 2,800~7,800円/m

強風や災害などで棟板金が飛んでしまった場合は、早急に棟板金交換工事を行うことが重要です。
交換する際は、貫板と棟板金の両方を撤去して新しい貫板・棟板金を取り付けます。

工事の流れ

1.既存の棟板金と貫板を撤去処分する
棟板金を取り外し、腐食している貫板も交換します。

2.新しい貫板を設置する
貫板には木材や樹脂、金属(ガルバリウム鋼板・アルミニウム・ステンレス・銅)製品があり、種類によって耐久性を高めることができます。

3.新しい棟板金を設置する
新しい棟板金を取り付け、釘でしっかりと固定します。

4.釘頭をコーキングする
釘頭をコーキング剤で覆い、漏水を防止します。

費用相場は、1メートルあたり4,800~10,800円程度が一般的です。
棟板金交換工事は屋根の上での作業であり、危険を伴うためDIYでの取り組みは危険です。必ずプロの業者に依頼しましょう。

天災被害は火災保険を活用してお得に修理

台風や強風などで屋根の棟板金が飛んでしまった場合、火災保険が適用される可能性があります。
保険を使えば工事費用を抑えることができますので、まずは保険会社に相談してみましょう。

保険適用には、被害状況や保険の内容によって条件が異なるため、保険会社に問い合わせて確認することが必要です。

申請の流れ

1.保険会社に被害状況を伝え、保険適用可能か確認する。

2.保険会社から申請書類を送ってもらう。

3.屋根工事業者に被害写真と見積書を依頼する。

4.申請書類を記入し、保険会社へ送付する。
※保険代行業者が存在しますが、費用がかかるため、自分で書類を記入することをおすすめします。

5.保険会社が現地調査(鑑定)を行い、保険金の確定・入金を行う。

ただし、工事費用が20万円以下の場合は、保険適用されないケースがあります。
また、保険会社によっても適用条件は異なりますので、加入している保険会社に確認しましょう。

4 屋根点検の目安は10年

家の屋根は、10年を過ぎると釘の抜け落ちや腐食などが原因で損傷する可能性があります。

そのため、定期的な点検が必要になります。
屋根は下から確認ができないため、自分で確認するのは難しいです。
業者に点検を依頼し、釘の状態を確認してもらいましょう。
釘が抜け落ちている場合、修繕費用がかさんでしまう前に、釘打ちコーキング工事を行いましょう。

釘打ちコーキング工事は、釘の抜けた箇所に新しい釘を打ち込み、その上からコーキング材を塗って密封することで、屋根の水漏れを防止する工事です。
点検や修繕を怠ると、屋根が腐食してしまい、貫板や棟板金の飛散の原因になり、修理費用が高額になってしまいます。

早めの対処が大切なので、定期的な点検と必要に応じた修繕を行うようにしましょう。

築7年以上のスレート(コロニアル)屋根・金属屋根の方は、屋根と板金のまもるくんへ点検の依頼をご検討ください。
ただ単に棟板金の状態を見るだけでなく、屋根全体の劣化も一緒に確認し、写真を撮ってお渡しいたします。

屋根の状態はご自身で見ることが出来ない場所なので、写真を撮らない業者だと
「本当に釘抜けているの?」
と心配な方もいらっしゃると思います。

屋根と板金のまもるくんでは、状態が分かる細かい写真をお渡しするので、ご自身の目で確認いただけて安心です。

また、屋根に登ってわざと釘を抜くのでは?と不安な方にはドローン点検も実施可能です。

5 まとめ

【1のまとめ】
棟板金とは、屋根の頂点にある板金で、屋根内部に雨水の侵入を防ぐ役割を持っています。
釘で止められています。

【2のまとめ】
棟板金の劣化は、熱膨張によって釘が抜けることが原因です。
築7~10年で釘が抜け始め、放置すると貫板の腐食や棟板金の飛散など、深刻な劣化症状を引き起こします。

【3のまとめ】
棟板金の補修方法には、釘打ちコーキングや貫板交換、棟板金交換があります。
足場代などの別途費用がかかります。

【4のまとめ】
棟板金の釘抜けを防ぐためには、築7年以上の屋根は点検を依頼し、釘の状態を確認することが重要です。
釘を打ち込んで水が入らないようにすることで、屋根を長持ちさせることができます。

屋根の棟板金は、劣化が進むと重大なトラブルを引き起こす原因になります。
棟板金の劣化を放置せずに、釘抜けを防ぐために定期的な点検を依頼し、早めに補修することが大切です。

屋根修理は重要なメンテナンスですが、費用が気になってなかなか依頼に踏み切れない方もいらっしゃるかもしれませんね。

しかし、釘抜けが放置されたままだと、より大きな被害や修理費用がかかる可能性もあります。

屋根に不具合があるなど、屋根にまつわる心配ごとが出てきたら、国土交通大臣登録団体事業者の屋根と板金のまもるくんまでご相談ください。

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